日常的な運動は、現代社会を苦しめる多くの問題に対する最も効果的な予防法の一つです。仕事や地域社会で強いられている座りっぱなしの生活は、私たちの健康や未来を蝕んでいます。
ジム通い、ジョギング、あるいは毎日ただ歩くといった心臓への活動は、文字通り命を救うこともできるのです。
しかし、少なくともこの点で健康であることが保証される適切な運動量とはどのようなものなのでしょうか。
その答えが、『Nature Medicine』誌に掲載された最新の研究によってついに明らかになりました。
このほど、科学雑誌「Nature Medicine 」に掲載された新しい研究により、成人期の体重増加を防ぐには約 8,600 歩が必要であることが明らかになりました。もし、1日11,000歩を達成できれば、肥満状態になるリスクも半減します。
この研究がどのように行われたかを説明するのは、Evan Brittain (Division of cardiovascular medicine atVanderbilt University Medical Center di Nashville, Tennessee, Usa )博士で、成人すると、実は体重の増加は毎年1キロずつ変化すると言います。これはアメリカで最も有名な放送局CNNで話されました。
国立衛生研究所の研究プログラム「All of Us」で、6,000人の被験者がモニターされました。被験者には、毎日最低10時間、日々の生活習慣をモニターする装置を装着してもらい、さらに健康記録を研究者に公開してもらいました。
また、毎日6.4km以上(8,200歩以上)歩いている人は、肥満になるリスクが低いだけでなく、睡眠時無呼吸症候群、酸逆流、うつ病など成人期や加齢期に特有の病気になるリスクが低いことも明らかにしました。
太っていることと、肥満であることは別物であることに留意してください。実際、BMI(体格指数)が25~29の人は、1日11,000歩以上歩くと肥満のリスクが半分になるという研究結果も出ています。